今週の韓国経済は、韓国の貿易収支について見ていく。近年、韓国では盛んに各国とのFTA政策を明博大統領が進めており、特に重要なのが欧州とアメリカのFTAだった。このほかにも韓国は中国とのFTA政策を進めているわけだが、重要なのはそのFTA政策の効果でかえって赤字額を増やしているということだ。
お互いの関税を撤廃して輸出を増やすことで貿易黒字を増加させていくというのはFTA政策の目的だったのに、どういうわけかEUとのFTAでは逆に輸入が増えて輸出が減ってしまっている現状が出てきた。この理由に欧州債務危機に伴う景気鈍化を上げる人は多いが、それなら2009年、2010年、2011年でも貿易赤字になっているはずなのだ。欧州債務危機は2012年だけの話ではないので、これだけが理由とは考えにくい。
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