【聖地学講座第36回】
道教では、天上の神々が住まう正殿を紫宮と呼び、その南には朱宮があると考えます。紫宮に住まう神々は、南面して朱宮を見ています。朱宮はじつは死の世界にある宮殿で、黄泉がえりの場所です。天上の神々は不老不死であり、死んで朱宮に行くことはありません。これは常に紫宮に座しています。これは南北に並ぶ聖地が権威を象徴する裏付けです。一方、東西に並ぶ聖地は神に対して、人間の生と死の円環を表しています。
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1 聖なる方位
・アポロン軸とディオニュソス軸
・南北軸と東西軸の本来の意味
・蘇りの土地「熊野」
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