──本文より──
吉田氏が調書の中で、「よく考えれば2Fに行った方がはるかに
正しいと思ったわけです」と、結果的に自分の指示が適切ではなかったこと
を認めていることから、PRCは、吉田氏の指示は「極めてあいまい」で、
所員らは福島第二への退避計画が撤回されたとは「理解できなかったであろ
う」とし、9割の所員が福島第二に移動したのは命令違反とはいえないとし
ている。
このようなPRCの見解にもなんとなく合理性はありそうだが、「理解で
きなかったであろう」というのは推測でしかない。だから実際に何があった
のかは「わからない」ということになる。
しかもPRC自身が、吉田氏の指示は福島第一構内、あるいは近辺での一
時退避だったことを認めている。吉田氏の指示とは違う行動になっていたの
は事実なのだ。
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