【聖地学講座第80回】
谷川健一は、「海の熊野」の中で、熊野はもともと山の信仰と海の信仰は別々であったものが、二つが出合うことで習合し、熊野三山の信仰となったのだと記しています。たしかに、同じ熊野三山に数えられていながらも、修験色の濃い熊野本宮と海岸部にあって海を意識している新宮速玉大社はまったく信仰の体系が異なり、その趣も、地味で厳かな熊野本宮と派手で華麗な速玉大社ではまったく対照的です。
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1 渡来民と土着の山の民
・大陸の記憶
・山の民の系譜
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