田村耕太郎の「シンガポール発 アジアを知れば未来が開ける!」Vol.348
アジアと日本の課題は同時に解決できそこに付加価値が生まれる~アジアの課題と日本の課題は補完的
アジア(東南アジア、インド)と日本の間を頻繁に行き来していると巨大なチャンスが見えてくる。アジアと日本各々にずっと暮らしていたら、違う意味でお互い課題ばかり見えて将来に期待がもちにくいかもしれない。しかしアジアと日本を行き来していると、チャンスばかり見えてくる。まずアジアと日本の課題は補完的なものが多い。解決にお互いを必要としていて、しかも同時に解決できるものが少なくない。その過程で、もし相互が結び綱かなければ、価値がつかないような資産が、日本とアジア双方を結び付けることによって大きな価値がつく資産に変化する可能性が高い。
いくつか例示する。
若い労働力。インドやインドネシアやフィリピン等、一億人を超すアジアの大国には若い労働力が豊富だ。人口ピラミッドは日本と真逆、つまり補完的である。若い人口の数だけ見るとうらやましいが、実はアジアの巨大人口国家では、このままでは若い人口に十分な職業を与えられるかが課題になってきている。一方、日本はおおまかにいうと年間約40万人の人口を失い始め、今後はピーク時には年間100万人の人口の失う予想だ。人工知能やロボット等のテクノロジーの社会実装である程度人口減少の悪影響を緩和できるが、やはり人手のいる産業はまだあるし、経済や財政の観点からも若い人口を増やすことは不可欠である。
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