第84号(2019年11月15日)
最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』
はじめに:
いつもこのメルマガをお読みいただきありがとうございます。
毎回、非常に長いメルマガになってしまっておりますが、
いつも丁寧にお読みいただき、
そして、いつもたくさんのご相談やご質問もお送りいただきありがとうございます。
今回もまた長いメルマガになってしまいましたが、どうぞ最後までお付き合いください。
まずは荒れ狂う国際情勢についてのダイジェスト版です。
この1週間もいろいろなことが起きました。
一つ目は、マクロン仏大統領が仕掛ける欧米アライアンスへの挑戦です。
今週、マクロン大統領は英タイムズ紙のインタビューで『NATOは脳死状態にある』という発言をし、
欧州とアメリカという大西洋をまたいだ両側にショックを与えました。
その背後にあるのは、フランスの歴史上の外交ラインでしょう。
フランス外交の基本ラインは、【欧州の安全は欧州の手で。特にフランスがリーダーシップをとるべき】とのラインであり、
これは【フランスによる欧州の統合】という1960年代に掲げられたドゴール大統領の遺志ではないかと思われます。
それが現実的かどうかは別として、フランスは今、Brexit騒ぎによって統合の維持が危ぶまれているEU各国の結束を再度強めるべく、
ドゴール大統領のラインに回帰したのではないかと言われています。
しかし、実際には第2次世界大戦以降の欧州の“安定”は、疑いようもなく、
アメリカの継続的なコミットメントがあってこそのもので、マーシャルプラン以降、
NATOの拡大など、その成果を数え上げればきりがありません。
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