「引き裂かれた日本経済(300号記念、日本的空洞化の研究その1)」
日本経済の空洞化が止まりません。いつの間にか、日本経済はスカスカに
なっています。格差、貧困、ブラック労働に子どもの貧困、こうした問題が
国内では進行しています。
今回の消費税アップでは、前回の3%アップ時に消費が低迷したことの再
来を恐れて、軽減税率やポイント還元が行われましたが、逆に考えれば、そ
うした対策をしなくては2%アップのインパクトが吸収できない、そのぐら
いに日本国内の購買力は弱っているのです。
その一方で、多国籍企業は空前の利益を挙げています。そしてアベノミク
ス効果で株高となり、都心のタワーマンションなどは高騰しています。いっ
たい日本経済に何が起こっているのでしょうか?
このシリーズでは、「空洞化」それも「日本型空洞化」をキーワードとし
て、このスカスカになった日本経済の状況に迫ってみたいと思います。最初
に取り上げたいと思うのは、日本経済の分断、つまり日本経済というのが2
つに分裂しているという問題です。
分裂の第一は「正社員経済」と「非正規経済」の分裂です。
毎年のことですが11月になると、経済ニュースとして「冬のボーナスの
増減」が話題になります。例えば、2019年の場合11月14日付の日本
経済新聞(電子版)には次のような記事が掲載されています。
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