今日版金融危機のマグマが蓄積
「銀行の中間純利益は減益に」
三菱UFJなど、大手銀行5グループの今年9月の中間連結決算では、純利益が1兆5125億円と、前年比10.8%の減益となりました。みずほグループが19.9%減の2876億円、三井住友グループが8.6%減の4320億円、三菱UFJが6.3%減の6099億円となっています。日銀によるマイナス金利がじわりと効いてきています。
日銀がさらに金利を0.1%引き下げると、3大銀行の利益は約1千億円縮小するといいます。銀行収益の悪化は金融機関に一段のコスト削減を迫ります。すでに有人店舗は大幅に減り、ATMも減っています。みずほグループは来年10月から企業年金の削減を打ち出しました。
「リスク資産の拡大」
コストカットを進める一方で金融機関はリスク資産を拡大しています。国内銀行の貸出増の約7割が不動産関連で、中小企業金融機関の資産では、株や投信などのリスク資産が急増、大手銀行では米国でのレバレッジド・ローンの急増、その証券化商品CLOの保有が増えています。
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