第85号(2019年11月22日)
最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』
はじめに:
いつもこのメルマガをお読みいただきありがとうございます。
毎回、非常に長いメルマガになってしまっておりますが、
いつも丁寧にお読みいただき、
そして、いつもたくさんのご相談やご質問もお送りいただきありがとうございます。
今回もまた長いメルマガになってしまいましたが、どうぞ最後までお付き合いください。
まずは荒れ狂う国際情勢についてのダイジェスト版です。
この1週間もいろいろなことが起きました。
一つ目は、破棄の期限が迫る日韓GSOMIAについてです。
23日にGSOMIA破棄の期限が訪れますが、21日現在では、韓国側のNSC(国家安全保障会議)の議論の“決定”は
【破棄の方針に変化なし】とのことです。
実際に破棄されるのか否かは期限が過ぎてみないと分かりませんが、仮に破棄となった場合、どのような影響があるのでしょうか?
特に緊迫する北東アジア情勢に対してどのような影響をもたらすのでしょうか?【2】のコーナーでお話しします。
二つ目は、混乱極まる香港情勢です。
株式市場を眺めておられる方ならお気づきだと思いますが、香港市場のみが昨今の株高の流れに乗り切れず、
一人負けの様相を見せています。前回の200万人デモの際にでもさほど市場は荒れなかったのですが、
今回は激化し、完全に解決の糸口が見えなくなった事態に対し、市場は香港への信頼と期待を失ったような感じがします。
米中貿易戦争の長期化も大きく影響し、中国の国際市場への窓口だった香港の位置付けも、おそらくもう上海に奪われた感があります。
地下鉄の駅がいくつも閉鎖され、トンネルも閉鎖されたことで、香港は分断されたと言えます。
そして、欧米諸国の企業の25%が香港からの撤退を決め、残りも規模の縮小や、
近い将来の撤退を考えているという状況になってしまい、
economic centerとしての香港はその役割を終えることになるのかもしれません。
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