それはさておき、「スプリンターは産まれ、マラソンランナーは作られる」と言われます。
これは主に速筋と遅筋の割合の問題であり、速筋を単独で増やすのは難しく、筋トレをするとどうしても遅筋も増えてしまうため、体重が増加してパワーウェイトレシオが改善しにくいということが理由となります。
いっぽうで心肺機能はトレーニングによって比較的簡単に改善可能です。
さて、速筋繊維を優位に増やすためには「ネガティブ」での高重量トレーニングが有効となります。
12週間に渡って週3回のレッグエクステンションを「ポジティブのみ」or「ネガティブのみ」で行った研究(※1)において筋繊維のタイプを調べてみると、ネガティブのみトレーニングによってタイプⅡ、つまり速筋繊維が特に肥大していたことがわかりました。
パワーウェイトレシオで考えた場合、筋肥大よりは筋力向上を目指し、90%1RM程度でネガティブでのコントロールを意識したプログラムが良いと思われます。
では、どんなエクササイズを行うべきでしょうか。
基本的にウェイトトレーニングには「適応性の原則」というものがあります。
スクワットは「上下運動」です。
しかしスプリントは「並進運動」です。
そのためエクササイズも並進運動に近いもののほうが改善には役立つと思われます。
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