断酒すると、どうしても避けられない「コミュニティの喪失」について話したいと思います。
人間だけが「人」という動物を表す文字のあとに「間」という文字が付きます。「猿間」も「犬間」も「猫間」もありません。
つまり「間」・・リレーション(関係)・コミュニケーション(疎通)をしないと人は生きてはいけない社会性動物です。それが生きていく上で最も辛いのが「無視」であると言う所以です。
人生の底付き体験によって自分が飲酒不適合者であることを自覚し、本当の人生を取り戻そうとして断酒に踏み切ると、「飲み仲間」というコミュニティから離脱することになります。
「飲み仲間」というコミュニティは過去に飲酒してきた人達にとって人間関係の大半を占めていたと思います。未成年の子供以外の家族・友人・同僚・親戚・・・「仲間」と呼ぶには抵抗がありますが、取引先だって「飲み仲間」の括りに入ります。
この「飲み仲間」というコミュニティを喪失したら、断酒者はどこに「間」を見い出せば良いのでしょうか・・・人は「間」を持たずに生きることは出来ません。持たなければ、いつか過去のコミュニティに引き戻されてしまいます。
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