// 週刊金融日記
// 2019年11月26日 第396号
// 嗚呼なぜ人は全体最適ができぬのか
// 香港区議選民主派圧勝
// 香港は海老ワンタン麺が安くて美味しい
// 性病検査について続き
// 他
こんにちは。藤沢数希です。
日曜日にブログのほうにマーケットコメントを書いたときはまだ結果が出ていなかった
のですが、香港の区議会議員選挙の結果が出ましたね。予想以上に民主派が健闘して8割
以上の議席を獲得しました。まあ、日本のメディアというか、基本的に西側は反中国なの
で、これは香港が中国に「支配」されないために民意を示したんだ、と大々的に報じてい
ます。
しかし、それはちょっと大げさで、まず、小選挙区の選挙なのでちょっとの支持率の差
で片方が一気に多くの議席を取ります。票全体では、民主派167万票vs体制派120万票
で、あの雰囲気やメディアの報道の中で体制派は意外と多いな、と言う感じがします。ま
た、区議会選挙は、それぞれの地区のバスの運行やゴミ収集などそういう細かい仕事のた
めの議員で、香港の政治体制には直接影響を与えるものではありません。しかし、こうし
て「民意」が数字としてしっかり示されたことには、やはり意味があるでしょう。
香港の政治制度は、行政長官などの重要ポストは実質的に中国政府が推薦する候補から
しか選べないなど、かなり制限されています。よく勘違いしている人がいますが、イギ
リス時代も制限されていて、香港が民主政治であったことは一度もありません。しかし、
イギリス時代に作られた法律を運用する司法はしっかりと独立しており、簡素な税制とと
もに世界の中でも最も透明性の高い優れたビジネス環境を提供しているわけです。
香港と中国の政治の仕組みは、僕も最近勉強しはじめたところでして、そのうちわかり
やすい解説記事を書きたいと思います。
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