「日本の生産性はスカスカ(300号記念、日本的空洞化の研究その2)」
日本生産性本部という団体があります。正直に毎年「「労働生産性の国際
比較 2018」を公表しており、2018年12月には「日本の時間当たり労
働生産性は 47.5 ドル(4,733 円)、OECD 加盟 36 カ国中 20 位」などと
いうプレスリリースを出しています。今年もそろそろ2019年の分を出す
のだと思いますが、とりあえずこの2018年バージョンを見てみると、
「2017 年の日本の 1 人当たり労働生産性(就業者 1 人当たり付加価値)は、
84,027 ドル(837 万円)。 ニュージーランド(76,105 ドル/758 万円)を上
回るものの、英国(89,674 ドル/893 万円)やカナダ (93,093 ドル/927 万
円)といった国をやや下回る水準で、順位でみると OECD 加盟 36 カ国中 21
位 となっている。」
などという悲惨なデータが臆面もなく書かれています。こんな悲惨な内容
なのに、生産性本部などという名称を変えることなく毎年公表しているとい
うのは、不思議な感じがします。
多分、日本の製造業が絶好調で「経済大国」と言われていた1980年代
に「日本の生産性も世界一」だということでこうした団体の啓蒙活動がされ
ていたわけですが、「その時で時間がフリーズ」しているのだと思います。
男性中心の終身雇用労働者が会議をしたり、手帳に何かを書き込んだりして
集団主義を実践すれば、世界一の生産性が達成できた、そんな意識です。
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