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高野孟のTHE JOURNAL Vol.422 2019.12.2 ※毎週月曜日発行
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《目次》
【1】《INSIDER No.1023》
欧州は米国と決別する?
――ウルマン『アメリカはなぜ戦争に負け続けたのか』を読む
【2】《CONFAB No.422》
閑中忙話(11月24日~30日)
【3】《FLASH No.327》
「多国間主義の衰退」を警告した教皇の言葉をかみしめる
――日刊ゲンダイ11月28日付から転載
【4】《shasin No.376》付属写真館
■■INSIDER No.1023 2019/12/02 ■■■■■■■■■■■■■■■■
欧州は米国と決別する?
――ウルマン『アメリカはなぜ戦争に負け続けたのか』を読む
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北大西洋条約機構(NATO)は12月3~4日、ロンドンで創設70周年の
首脳会議を開く。が、その大きな節目を加盟29カ国のトップが祝い合う
という雰囲気からはほど遠く、むしろ逆に、この組織が今後生き残るこ
とが出来るのかどうか、生き残るとすれば何のためなのかを深刻に問い
直すための会合にしなければならないのではないか。
11月初めに「NATOはすでに脳死状態」と指摘して物議を醸したフラン
スのマクロン大統領(本誌No.1020 参照)は、11月28日の記者会見で
は、その発言がNATOの真の目的を考えることを最優先すべきだという意
味で「目覚ましを鳴らした」のだと説明し、そのことを抜きにして拠出
金の額だとかその他の技術的な議論をするだけでは無責任だ」と指摘し
た。またトランプ米大統領が米露間の中距離核戦力(INF )全廃条約を
失効させたことを受けて、欧州諸国が加わった新たな核軍縮条約を作る
べきだとも主張した。
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