誰のための「働き方改革」なのか
「働き方改革がもたらしたもの」
今年4月から「働き方改革」がスタートしました。そこでの3本柱は、「長時間労働の是正」、「正規。非正規の不合理な処遇差の解消」、「多様な働き方の実現」でした。それ自体、異論はありません。しかし、労働者側から懸念された問題は、「体(てい)の良い残業代カット」、「企業の人件費抑制支援」というものでした。
そして2日に財務省が公表した7-9月期の「法人企業統計」は、この労働者の懸念を裏付ける内容となっていました。つまり、この「働き方改革」がスタートした今年4月以降、企業が実際に支払った「人件費」は、ここから前年比マイナスとなっています。表向きの「綺麗ごと」はともかく、企業に賃金カットの正当な理由付けを与えるだけの結果となり、企業は救われました。
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