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第566回 2020年代に世界は安定する?「LEAP/2020」の予測、サラ博士が語る「Qアノン」 その1

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▼「LEAP/2020」の驚くべき予測。 では今回最初のテーマを書く。フランスの著名なシンクタンク、「LEAP/2020」の最新報告書、「GEAB139」の2020年代の予想についてである。 「LEAP/2020」は、「ニューヨーロピアン政治政党」という党を立ち上げ、ヨーロッパの一層の統合を推進する汎ヨーロッパ主義思想運動の旗手であったフランコ・ビアンチェリが1997年に設立したシンクタンクだ。40名ほどの研究者と専門家が世界の政治経済的な変動のトレンドを予測し、投資のアドバイスも行う。「LEAP/2020」は「GEAB」という名称の有料レポートをほぼ毎月発行しており、広く読まれている。筆者も購読している。 ●的中した金融危機と多極化の予測 すでに知っている読者も多いかとは思うが、「LEAP/2020」が俄然注目を集めるようになったのは、2006年からだ。この年「LEAP/2020」は、数年以内に金融危機が発生してグローバル経済の枠組みがほころび、中国を中心とした新興勢力の急速な台頭により、世界は多極化すると予想した。そして、金融危機の発生から多極化の進行を4つの段階に分け、そのタイムラインにしたがって世界は変化するとした。 この予測が発表された2006年は、いわばグローバリゼーションの絶頂期であった。世界経済は勢いよく成長しており、金融危機が発生する予兆はまったくなかった。グローバリゼーションはこのまま進行し、将来は国境さえなくなり、すべての国々がシームレスに結び付く世界経済が出現するとする極端に楽観的な見通しが信じられていた時期だ。このようなときに発表された「LEAP/2020」の金融危機の予測は、悪い冗談として無視された。

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