伊藤詩織さんが民事裁判では勝訴した。
小川栄太郎とかいう「わが安倍総理大臣は東大にも楽々合格できたのに病弱のために東大に行くのを断念した」とみんなの前で公言する評論家は山口氏が無実なのに伊藤さんがいろいろなところで記者会見を開くのは名誉棄損だと論じていたが、山口氏は刑事裁判で無罪になったのではない。そうではない、行政機関である検察が起訴しなかっただけだ。
性被害にあって警察に訴えても、3割しか起訴しない。こんな性犯罪に甘い国はない。実際には、被害に遭った人の3~4%しか警察に訴えることがない中で、清水の舞台から飛び降りるくらいの覚悟で警察に被害届を出しても7割の人は起訴されない。
万が一、裁判で負けたら自分たちの出世に響くのだろうが、性被害のトラウマは一生の心の傷を負い、その後も人生がボロボロになることは珍しくない。自殺する人だっている。
それを考えると、確かに不法行為を認めたことは裁判としては有意義なことだが、330万円という賠償額はいくらなんでも安すぎる。
この国は、精神的なトラウマに対する賠償額が異常に安い。
海外ではOJシンプソンの事件のように刑事裁判では疑わしきは罰せずになっているが、民事では何億、何十億の賠償が求められる。
山口氏が合意があったと言い張っているが、仮にそれが事実であったとしても(私にはとてもそう思えないが)、避妊をしないでセックスをすることまで合意したとは考えられない。アフターピルを探したり、恐怖の時間を体験したりで、それだけでも十分慰謝料を取れるマターだからだ。
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