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石川ともひろの永田町早読み! 第381号

石川ともひろの永田町早読み!
石川ともひろの汚名返上! / 2019年12月22日発行 /Vol. 381 ◆ポケットから出てきた1万2000円/ 酒の勢いで口から出た「失言」は、時すでに遅し……という件。 の最終回 私は部屋の前に立った。 「アムロ行きまーす!」は『機動戦士ガンダム』の主人公の名ゼリフだ。 そのときの私の心境は、まさにこれだった。 部屋の間取りは、玄関を入って手前がダイニング兼キッチン、奥に狭い居間があり、寝床が見える。 何とも言えない酸っぱい臭いが充満し、部屋の隅々にハエの死骸がぽつらぽつらと見える。 「土足で上がっていい」と言われ、靴を履いたまま部屋に入ると、左側に広告のチラシが敷き詰められていた。 「石川さん、そこは遺体が倒れていたところです」とAさんに言われた。 Aさんはさらに続けた。 「ここは我々がやりますので、石川さんは奥の片づけを手伝って下さい」 私は、ベテラン・ナベさんの指導のもと、仕事を始めた。 ナベさんは、遺品整理アルバイト歴15年のベテランで、現場作業については社員より精通している。 これは作業後に聞いた話だが、社員にならない理由は「自由な時間を作れるから」だという。 ナベさんの指示で衣服の整理を始めようとしたとき、ナベさんが言った。 「石川さん、ポケットの中身をチェックしてからゴミ袋に入れて下さい。 何か入っているかもしれないので」 言われたとおりに作業していると、ポケットの中に1万円札1枚と千円札2枚が入っていた。 ポケットの中に万札を入れていたということは突然死だったのだろうか。 どこかに出かけて入れ忘れたままだったのだろう。 見つけたことを報告すると、Aさんは「先週も700万円の現金が出てきました。 私が経験した中では4000万円が最高です」と言った。 思わず私が「そのまま会社に言わないで退社しちゃえばよかったじゃないですか」と冗談を口にしたら、「石川さん、うちの会社はそういうことはしない。 だから信用されるんです」と返された。 くだらん冗談を言ってしまったと反省した。 遺品整理で困るのは、大人のおもちゃや変な写真が出てきたときらしい。 男性であれば何かしら出てくるようで、むしろ出てこない方が少ないという……

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