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週刊 Life is Beautiful 2019年12月24日号

週刊 Life is beautiful
今週のざっくばらん 2020年の展望 とあるところから「2020年の展望」を書いて欲しいと依頼されました。未来の展望を述べる際に、私がいつも思い出すのは、Bill Gates の以下の言葉です。 We always overestimate the change that will occur in the next two years and underestimate the change that will occur in the next ten. (人々は、来たる2年間で起こることに関しては過大評価しがちだが、来たる10年に関しては過小評価しがちだ。) 新しいテクノロジーが登場すると、すぐにメディアは「これからはVRの時代だ!」「放送革命だ!」のように大騒ぎをしますが、実際には大した変化は起こらず、拍子抜けしてしまうことがしばしばあります。しかし、後から考えてみると、10年というスパンで「もう昔には戻れない」ぐらいの大きな変化が起きていることがあります。 典型的な例がスマートフォンです。iPhone が発売されたのは2007年で、発表当初は大きな注目を集めましたが、最初の2年ぐらいで iPhone を使っていたのは、私のようなアーリーアダプターだけでした。しかし、10年後の2017年には、ガラケーを持っていると珍しいとがられるぐらいにスマートフォンが普及し、日本のガラケーメーカーは軒並み淘汰されてしまいました。 つまり、そんな大変化を起こすポテンシャルを持つテクノロジーを語る際には、それが、10年(もしくはそれ以上)かけて起こるだろう大きな変化の過程のどのあたりにいるかを見極めることがとても重要になります。 今回は、そんな視点も加えながら、私たちのライフスタイルに大変化を起こすポテンシャルを持つ技術についての展望を描いてみたいと思います。 VR(仮想現実)/AR(拡張現実) VRとARに関しては、VRの草分けで、今は Facebook の一部である Oculus から Oculus Rift が発売されたのが2012年です。その後、Google Glass が2013年に、Microsoft HoloLens、HTC Vive、Playstation VR が2016年に、Magic Leap One が2018年に発売されています。 どこを「VR元年」と定めるべきかは難しいところですが、Oculus Rift と Google Glass が実験的な商品であったことを考えると、2016年を HoloLens や Playstation VR が発売された起点に考えるのが良いと思います。

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