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第569回 福音派の離反、北朝鮮の影か?クレイグ・ハミルトン・パーカーの最新予言

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…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… 第569回 福音派の離反、北朝鮮の影か?クレイグ・ハミルトン・パーカーの最新予言 …━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… ▼福音派の異変?トランプの弾劾裁判は大丈夫か? それでは早速今回のメインテーマを書く。トランプの岩盤支持層のひとつであるキリスト教原理主義の福音派で起こっている異変についてである。 12月18日、米下院本会議は、トランプ大統領を「権力乱用」と「議会妨害」で弾劾する決議案を賛成多数で可決した。弾劾訴追された米大統領は、アンドルー・ジョンソン大統領、ビル・クリントン大統領に続き史上3人目となる。上院は可決された弾劾条項について、トランプ大統領を有罪として罷免すべきかどうかを審理するため、来年早々に弾劾裁判を開く。上院の出席議員の3分の2の賛成で罷免は成立する。 ただ、現在の上院は総議席100のうち、共和党が53、民主党が45、無所属が2で共和党が過半数の議席を握るため、よほどの数の造反議員が出ない限り、トランプが無罪となることはほぼ確実である。 野党民主党もこの事態を認識しているが、弾劾裁判でトランプをさらし者にして、2020年の大統領選挙を有利に進めたいとの思惑がある。罷免が実質的に不可能でも、上院で裁判を実施する価値はあるということだ。 ●予想外の社説、福音派の異変 そのようなとき、予想外の出来事が起こった。それは、福音派を代表する新聞、「クリスチャニティー・ツデー」に同紙の編集長、マーク・ガリが12月19日に寄稿した社説であった。 ちなみにトランプ大統領選挙の岩盤支持層にはいくつかある。ひとつは、中東部を中心とした没落した製造業の地域、もうひとつは中西部から中東部の農業地域、そして地域性には限定されない白人至上主義などの過激思想の集団や、「Qアノン」の革命運動などのイデオロギーの支持層、そして南東部一帯を中心としたキリスト教原理主義の福音派の層だ。これらはトランプの具体的な行動によって支持が変動しない層であり、常時40%前後を維持しているトランプ支持の重要な基盤になっいる。いまのところ民主党の勢いがどれほど強くなっても、こうした岩盤支持層を突き崩すことは難しい。 特にこうした岩盤支持層のなかでも、最大の勢力は福音派だ。福音派は全米で8000万人もいるともいわれており、この層の中核的な宣教師と信者がトランプを強力に支持している。支持の理由は、福音派が推進している堕胎禁止の動きをトランプが強力に後押ししていること、そしてトランプがイスラエルを支持し、勢力拡大を支援していることである。 前者はよく分かるにしても、後者は日本人には少し分かりにくいかもしれない。福音派の特徴のひとつは、ハルマゲドンの後に天からキリストが降臨して千年王国が実現するという「ヨハネの黙示録」の信者であることだ。キリスト降臨の重要な条件は、イスラエルが勢力拡大し、中東の地域大国となることである。「ヨハネの黙示録」をまともに信じる福音派は、アメリカの外交政策がイズラエルを全面的に支援することで、キリスト降臨の条件が充足すると信じている。こうした観点からすると、イスラエルの支援を明確にしているトランプこそ、支持しなければならない大統領なのだ。

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