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好調米国経済に死角はないか

マンさんの経済あらかると
  • 2020/01/06
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好調米国経済に死角はないか 「景気減速見通しが裏切られた」  米国景気の減速予想が、良い方向で裏切られています。市場が重視する景気指標、製造業ISM(サプライ協会景気指数)が、景気の上昇・下降の分岐点となる50を連続して割り込み、これが米国の景気減速、2020年の景気後退のシグナルと見られていました。現に、ニューヨーク連銀は短期GDP予測「ナウキャスト」で19年4Q、20年1Qの成長率を1%未満の低成長と予想していました。  ところが、米中通商協議が第一段階の合意に達し、当面の不安がなくなったことから、米国株式市場では連日のように株価の「最高値」が更新され、国民のムードも良くなって年末商戦も好調が伝えられています。GDPの超短期予測では精度の高さで定評のあるアトランタ連銀の「GDPナウ」は19年4Qの成長率を年率2.3%と予想しています。減速はない、ということになります。 「新年の景気後退懸念も後退」  このため、米国の主要エコノミスト、市場参加者の間では、2020年の景気後退の可能性が大きく後退しています。一時景気後退の「先行指標」とされた長短金利の逆転も、短期間のうちに修正され、年末には明確な順イールドに戻っています。そればかりか、米中通商交渉の第一段階合意で、米国は中国からビッグなクリスマス・プレゼントをもらいました。

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