第453号
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岩上安身のIWJ特報!
電機産業は崩壊!? 凋落する日本のものづくり!
岩上安身による『「空洞化」と「属国化」~日本経済グローバル化の顛末』著者
名古屋経済大学・坂本雅子名誉教授インタビュー
(その11)
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(その10)の続き
【目次】
・対外直接投資=グローバル化がもたらすものは、製造業の空洞化、労使関係における労働者の弱体化、福祉国家の機能低下、そして、企業の後ろ盾の役割のみを肥大化させた、民主主義国家の変わり果てた姿!
・トランプ大統領の「アメリカファースト」が支持されたのも、グローバル化によってたくさんの国民が貧困に追いやられ傷ついたから。だからといって、これまで掲げてきた自由貿易を覆し、強引なやり方で保護貿易に転ずることが、果たしてアメリカ自身の利益になるだろうか…… 資本主義の従来のかたちでの存続が不可能になった今、先進諸国が考えるべきこととは何か
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◆対外直接投資=グローバル化がもたらすものは、製造業の空洞化、労使関係における労働者の弱体化、福祉国家の機能低下、そして、企業の後ろ盾の役割のみを肥大化させた、民主主義国家の変わり果てた姿!◆
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・対外直接投資の増加(グローバル化)と空洞化
https://bit.ly/2sbMthb
坂本氏「ここで、対外直接投資=グローバル化が何をもたらすかをまとめておきますと、まず、先進国では生産の国外移転で製造業の空洞化が進み、労使関係での労働者も弱体化。
たとえば夫婦関係でも、夫が家にいるからこそ『給料安いからもっと稼いで』とか、『もっと家にお金を入れてください』とか言えるわけで、出て行っちゃったらもう何も言えませんよね。労働者も同じで、工場を移転しますと言われたらそれはもう、職を失うか、低賃金・不安定なサービス労働に移行するしかありません。これはどこの先進国も共通です。
このとき、企業は母国への納税額を拡大しませんから、福祉国家の機能が低下します。その背景には、さっきも触れたような社会主義の崩壊とか色々ありますが、戦後の福祉国家社会がこうやって転換し始めたということですね」
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