◇IR汚職事件に新展開/特捜部が照準を合わせる国会議員は誰か
昨年12月25日、東京地検特捜部は秋元司議員に「逮捕状」という強烈なクリスマスプレゼントを贈った。 「現職国会議員の逮捕は10年ぶり」というニュースで、テレビ局は、石川知裕が東京拘置所から出て来る映像を垂れ流した。 秋元議員の逮捕で、「東京地検特捜部に逮捕された最後の国会議員」と言う不名誉な記録をこれで捨てることができてほっとしている。
もちろん陸山会事件と今回のIR汚職事件の質は全く違うし、逮捕というワードだけで同列にされることには納得がいかないが、仕方がない。
前述のとおり、小沢邸へのご挨拶を10年ぶりに取りやめにしたと書いた。 なぜ10年前に小沢邸に行けなかったかというと、陸山会事件で私の逮捕が秒読みになっていたからである。 2010年元旦のNHKニュースなどでは「石川議員 在宅起訴か」というタイトルが躍った。 新聞各紙も陸山会事件を扱っていたと記憶している。
元旦の1面はどこの新聞社も派手なスクープで飾りたいものだ。 今年の新聞1面の見出しを最も派手に飾ったのは朝日新聞だった。
「国会議員5人に現金」中国企業側が供述
IR汚職は、秋元議員の逮捕だけにとどまらず、白須賀貴樹衆議院議員(千葉13区)、勝沼栄明前衆議院議員(2017年の衆院選で宮城5区で落選)の事務所にまで家宅捜索が及んでいる。 白須賀議員は任意の事情聴取もされたと報道されている。
秋元議員の事務所が家宅捜索を受けた直後の昨年12月19日、私は特捜部に捜索を受けた経験のある元自民党代議士とお会いしていた。 私は「自分の経験上、事務所の家宅捜索は逮捕するというサインだから、近いうちに秋元議員は逮捕されますね」と話した。
私は1月13日に家宅捜索を受け、15日に逮捕された。 予想は当たり、翌週の逮捕となったが上記の白須賀、勝沼両議員まで捜査の手が及び、さらに拡大するとは予想がつかなかった。
今後はどうなっていくのだろうか。
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