松尾スズキの、のっぴきならない日常
/ 2020年1月10日発行 /Vol.400(2/2)
「スズキの小屋 第21弾」
〜ゲスト/根本宗子さん 〜
恒例の対談シリーズ「スズキの小屋」。今回のゲストは、かつて松尾さんも講師を務めたENBUゼミの出身で、演劇界のみならず、エンタメ界が大注目する若手劇作家の根本宗子さん。近年は、本多劇場や東京グローブ座なででも舞台を手掛け、チケットは完売続出。また、TVドラマの脚本やアーティストへの歌詞提供など活動は多岐にわたります。そんな根本さんと松尾さんには、意外な共通点が複数あったりするようです……。
(第3回)
◎演出家という孤独な存在
松尾 演出家って、孤独でしょ?
根本 うん、そうですね。しかも私の場合、劇団員もいないですし。
松尾 いや、たとえ劇団員がいたって、演出家って、俳優にとってもスタッフにとっても、乗り越えなきゃいけない壁を作る立場だから、自分の気持ちはどうあれ敵の部分がないとなりたたない。だから、1人。そういう孤独は、どうしてるの?
根本 うーん……劇団の公演だとまだマシなんですけど、外部の仕事をやるようになって、孤独を感じることが増えたりして。それもあって、岩井さんの作家部に行ってみようかなと思ったんです。岩井さんはどうやってるんだろう? というのも知りたくて、「こういうことがあったんですけど……」って岩井さんに言うと、「俺だったらこう切り替える」みたいなことを的確に返してくるんです。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)