石川ともひろの永田町早読み!
/ 2020年1月12日発行 /Vol. 383
◆ゴーンの影に霞む「IR贈収賄事件」はこのまま終わる?
ゴーン被告の逃亡劇は、世界中の注目の的となってしまった。 総額20億円を超えた逃亡劇はいずれ映画になるかもしれないとも言われている。 ゴーン被告は否定したが、フランスのルモンド紙はゴーン被告とネットフリックス側の接触をつかんでおり、保釈金を含めて損した40億円を取り戻してしまうのだろうか。
ゴーン一色になってしまったワイドショーでは、菅原一秀元経済産業大臣が選挙区内で香典などの寄付をしていた公選法違反疑惑や、選挙運動員に法定の上限を超える報酬を支払っていた河井克行(前法相)・案里(参議院議員)夫妻の疑惑は、ほとんど報道されなくなった。 IR疑獄までも色あせてしまった感はある。
朝日新聞が報じた5人の国会議員の疑惑は五者五様の様相になっている。
まずは一番の大物と言われた岩屋毅・元防衛相(大分3区)は記者会見で、中国側との接触を否定し、100万円は講演料として中村裕之・衆議院議員(北海道4区)から寄付を受けたものだと話した。 中村氏側はその事実を認めたものの、札幌の観光会社からの寄付であって中国側との接触はないとし、「一片の曇りもない」とまでテレビカメラの前で発言している。
しかし、残る3人は日増しに疑惑が濃くなっている。
中村氏と同じく札幌の観光会社から金をもらったとしていた船橋利実衆議院議員(比例北海道ブロック)は、もらった金を政治資金収支報告書に記載しておらず、「貸付金として処理してしまったものに紛れ込んでしまった」と弁明。 収支報告書の訂正を行ってから記者会見した。
この対応は非常にわかりづらい。 私の予想では、
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