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第94回 資産分割とブロックチェーン その2
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▼今回の記事
いま「STO」はブームになりつつある。おそらく2020年はこれが「ユティリティー・トークン」や仮想通貨に代る新たな投資対象として注目されることだろう。そこで今回は、さまざまな資産の分野で「STO」を行っているプロジェクトを紹介する。
▼注目される「STO」のプロジェクト
前回の記事にも書いたように、「セキュリティ・トークン」は価値の根拠が具体的な資産にある証券なので、株式や債権など既存の証券の発行を規制する金融当局のルールに従わなければならない。そうした機関は日本では金融庁になるだろう。
厳格な規制が存在しているので、投機を防ぐ目的から「セキュリティ・トークン」を販売する一般的な市場はまだ存在していない。「セキュリティ・トークン」の販売は、それぞれのプロジェクトが実施する「STO」を通して販売される。以下が、いま注目されているプロジェクトだ。
●スマートケム(Smartchem)シンボル:SCM
安全に汚染物質を除去するための画期的なプロジェクト。
環境汚染の広まりは危機的な状態に近づいている。これ以上の汚染を許すと、環境破壊が進み、人間の生存すらも危ぶまれる状況になる。国連は、持続可能な経済の「SDGs」を打ち出している。
しかし、汚染物質の除去は進んでいるとは言えない状況だ。除去をしているようでも、ただ汚染物質を拡散し、単位面積当たりの汚染物質の濃度を低下させるだけだけだったりする。これでは状況が改善しているとは言えない。
「スマートケム」は「フラッズR(fluidsR)」という汚染物質を除去するための製品を開発した。この製品は汚染物質を拡散するだけの既存の方法とは根本的に異なり、環境を一切損ねることなく、汚染物質だけをきれいに除去することのできる画期的な製品だ。「スマートケム」は、この製品を開発するための資金を募集する。
公式サイト:
https://smartchem.io
紹介ビデオ:
https://www.youtube.com/watch?time_continue=2&v=w-7l_BKkBPU
STO:
プレセール:2020年1月20日から3月20日まで。
メインセール:2020年6月20日から開始。
会社名:intelligent fluids GmbH
会社の国籍:ドイツ
資産のタイプ:証券
トークンの種類:利益の配当
シンボル:SCM
ブロックチェーンのタイプ:イーサリアム
プレセールの価格:1 SCM = 0.04ユーロ
メインセールの価格:1 SCM = 0,075-0.200ユーロ
購買に使える通貨:ユーロ、ドル、スイスフラン、ビットコイン、イーサリアム
●トレードクラウド(TradeCloud)シンボル:TCST
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