石川ともひろの永田町早読み!
/ 2019年1月19日発行 /Vol. 384
◆「馬鹿の一つ覚え」だった河井夫妻の会見
広島地検は「忖度」するのか
「日本を変えたいからです」
河井案里参議院議員は1月15日、東京都内で記者会見し、「なぜ国会議員を続けるのか」という記者の質問に、こう答えた。 だが、「どう変えたいのか」について語ることはなかった。
私もかつて、事件をめぐって記者の質問を受けることはあった。 弁護士から、事件の争点について「すでに起訴されており、公判に差し障りが出る恐れがあるのでお答えは差し控えさせて下さい」というフレーズを使うよう指導されたことはある。 記者の質問に対し、そう答えたことはあるが、あくまでも数回である。 疑惑についてはしっかりと否定したし、ほとんどこのフレーズを使うことはなかった。 起訴前にもかかわらず、報道陣の前で馬鹿の一つ覚えのように「お答えを差し控えさせていただきます」などと連発することはなかった。
今回の河井克行(前法務大臣)・案里夫妻の記者会見をアドバイスしたのが、弁護士なのか秘書なのか後援者なのか私にはわからないが、「まともなアドバイスをしていなかったのか…」と首をかしげてしまった。
会見を開くタイミングは間違っていない。 通常国会の開会を前にどこかのタイミングで記者会見をしなければならないからだ。 その点では強制捜査を受けた段階での記者会見の設定は間違っていない。
しかし、会見を開くことを30分前にマスコミに知らせるということは、マスコミを怒らせるだけで、何の得にもならない。 本人たちは機動力のない週刊誌やフリーの記者に来てほしくないと思って、そのような措置をしたのだろうがマイナスだ。
さて、河井夫妻の今後はどうなるだろうか。
一番の関心事は、夫である河井克行・前法務大臣の刑事責任をどう問うかだ。
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