第97回 プロフェッショナル 仕事の流儀「答えは、子どもの中に~数学教師・井本陽久~」(2020年1月7日)
「仕事の流儀」で栄光学園の井本先生が取り上げられていました。
番組自体がとても面白く,内容も共感することだらけでしたので,栄光学園と井本先生の思い出が止めどなく吹き出して来ました。
今回はそれを書き留めます。
私が初めて栄光学園と接点を持ったのは,1990年5月,SapiX横浜校の初代教室長に着任した時でした。
当時の栄光学園は,受験資格に「神奈川県在住の子弟に限る」という条件があったので,それまで東京で講師をしていた私
が受け持つ生徒は受けることができず,全く未知の学校でした。
神奈川では競合相手のいない飛び抜けた学校ですし,定員も開成,麻布の300人に対して,180人とかなり少ないので,
「合格するのはさぞかし難しいんだろうなあ。」
と思いましたが,
「横浜で塾として生き残るには栄光の合格者数を増やすしかない。」
と覚悟を決め,栄光の入試問題を徹底的に研究しました。
面白い問題を出す学校だということがよくわかり,
「こういう問題なら大量の問題演習をやらせなくても,思考力さえつければ受かる!」
と確信しました。
バブル末期でしたので,教室の物件探しは困難を極め,授業開始は6月末にずれ込みました。
そんな中途半端な時期に優秀な6年生が塾を移って来るはずがありません。
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