アンバランス経済での株高
「不気味な株価の強さ」
実体経済が決して好調ではない中で、株価が不気味な強さを見せています。比較的経済が好調な米国では、主要株価指数が軒並み最高値を更新しています。この米国株の強さも後押しとなって、景気後退の懸念までささやかれる日本の株価も、日経平均は一時2万4千円を超えました。世界経済の不安が払しょくされない中で、株価の強さばかりが目立ちます。
昨年の世界GDP成長率は2.9%(IMF)に落ち込み、リーマン危機以来の低い成長となりました。IMF、OECDなど国際機関の予想では、今年2020年は昨年をやや上回り、3%強に回復する予想となっていますが、景気反転の兆しはまだ見られない(IMF)とも言っています。景気底入れ、回復との期待をもとに株を買い上げていますが、それでも株価は実物経済に比べて強すぎる印象がもたれています。
株価は将来の企業価値の先取りと考えると、実物経済の弱さがネックになります。しかし、金融のジャブジャブが続く中で、市場には「株以外に買うものがない」との声が聞かれます。この居心地の悪い株高をチェックしてみましょう。
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