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46回 何のための専門家?

和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」
さて、たまたま金曜日に社長のメンタルヘルスの講演会をしたのだが、ちょうど阪神淡路大震災から25年目の1月17日に、私たち精神科医にとって喜ばしい発表があった。 速報値とはいえ、自殺がやっと2万人をきったのだ。 10年連続の減少であるし、速報値が2万人をきったのは初めてだそうだ。 多い年には、34427人の命を奪っていたし、自殺が2万人を切るのは、1976年以来の話だ。 歳をとるほど、自殺率が高まるので、高齢化の中で自殺が減るのは大したことでもある。 残念ながら、日本の場合、死因不明死体の死因解明が十分でないので、これは実数ではないという考え方もあり、私もこの数字をうのみにする気はないが、昔も今も死体のチェックはいい加減なことが変わらないとすれば、減っていることは確かだろう。 安倍政権になって、失業率が下がったとか、生活に苦しむ人が減ったという話もあるが、実は民主党政権の頃から自殺は減り続けている。

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  • 和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」
  • 世の中のいろいろなことにたった一つしかないと考え、それを信じ込むことは、前頭葉の老化を進め、脳に悪い。 また、それが行き詰った時に鬱になるというメンタルヘルスにも問題を生じる。 ところが日本では、テレビでもラジオでも、○○はいい、××は悪いと正解を求め、一方向性のオンパレードである。 そこで、私は、世間の人の言わない、別の考え方を提示して、考えるヒントを少しでも増やし、脳の老化予防、メンタルヘルス、頭の柔軟性を少しでもましになるように、テレビやラジオで言えない暴論も含めて、私の考える正解、私の本音を提供し続けていきたいと思う。 質問、相談、書いてほしいテーマ等、随時受付。
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