石川ともひろの永田町早読み!
/ 2020年1月26日発行 /Vol. 385
◆もうひとりの「辞任大臣」はこのまま逃げ切る!?
>>地元有権者に秘書が香典などを手渡した公職選挙法違反疑惑が報じられ、2019年10月に経済産業大臣を辞任した後、公の場に姿を見せていなかった自民党の菅原一秀衆院議員は、報道陣の前で深々と頭を下げた。 「大変お騒がせをし、また多くの皆さまにご迷惑をお掛けしたことを心からお詫びを申し上げる次第でございます。 一からしっかり出直して、精進をしていきたいと思っています」(日テレニュースより引用)
通常国会が初日に菅原前経産相が姿を見せた。 通常国会に出席するためにはどこかで記者会見をしなければいけない。 記者会見を一度やっておけば、新たな疑惑が出てこないかぎり、記者たちに追われることもないからだ。 菅原氏は耳の後ろから脂汗を垂れ流しながら疑惑について説明したが、詳細についてはほとんど釈明しなかった。 しかし、河井克行・案里夫妻の会見があまりにひどかったので、コメンテーターの田崎史郎氏は「河井さんよりだいぶましですね」とコメントしていた。 菅原氏の会見はまったく中身がないが、言葉は丁寧だった。 何とか乗り切ったという感じだ。
今後、菅原氏はどうなるだろうか。
まずは有権者にカニやメロンなどを配布していた疑惑。 これは10年前のものであり、すでに時効となっている。 最近もらった人の証言があるかないかがポイントとなる。 仮にマスコミで複数の証言が出てきたら、検察も立件せざるを得ないだろう。 しかし、いまのところ、菅原事務所側が情報統制を敷いているので、そうした証言は出てきていない。
香典疑惑はどうだろうか。 これはばっちり証拠写真が撮られているので言い訳はできない。 本人が関与していたかどうか、そして長きにわたって行っていたかどうかが立件のポイントとなる。 しかし……
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