2020/01/27 第361号
最強格闘技解体新書
この15年ほど私は、芦原先生の本を書く
ということに費やしてきた。
以前書いた「ケンカ十段と呼ばれた男」に
しろ、今回の「芦原英幸サバキの真実」に
しろ書籍としては、数千冊売れたにすぎな
い。どちらも商売として考えた場合完全な
る赤字経営である。倒産していてもおかし
くない。そういう状態である。
ならばなぜそんな金にもならない事をやって
きたのかという話になる。
それは、今でも私は芦原先生の弟子だからで
ある。さらに芦原先生との約束を守るために
本を書いてきたのだ。
それは、正直私には重荷だった。
芦原道場のOBにも相談し、資料をすべて渡す
ので芦原先生の話を書いてくれませんか?と
頼んでまわったりもした。しかし、多くの先輩方
からは「それは、松宮君の仕事だよ!」と言われる
始末だった。私よりすごい先輩は山ほどいるのに
どうして私なんだと何度思ったことかわからない。
先生の本を先生からいただいた資料をもとにいつ
かまとめること。それは、いつしか私の使命にな
った。あれから随分経ったが、今回2冊の本を書
いたことで私の役目も済んだと思っている。
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