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今市太郎の戦略的FX投資
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2020年1月27日号
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ダボス会議で四半期GDPマイナス成長を口にした黒田日銀総裁~なぜ政策決定会合ではそれを説明しない?二枚舌対応に辟易
スイスで行われたダボス会議に出席した黒田日銀総裁は、
直近の昨年10月から12月の実質GDP成長率が消費税
増税や台風の影響でマイナスになった可能性があるという
認識を示しました。これまでこのメルマガでもご紹介して
いるとおり、10月以降の消費動向もCI,DIの一致指数も
最低を示しており、まっとうな分析予想をするエコノミスト
ならばこの四半期がマイナスに転落するであろうことは
だいたい察しがつくはずです。
しかし日銀は21日に開催されたばかりの金融政策決定
会合において長短金利操作付き量的・質的緩和の枠組みに
よる政策運営方針の維持を賛成多数で決定するとともに
新たに新たな経済物価情勢の展望・いわゆる展望レポート
を発表し、2019~21年度の実質経済成長率見通しを全て
上方修正してみせたばかりの直後の発言となったわけです。
具体的にはGDPの対前年比の見通しを2019年度でも
0.6%増から0.8%増へと上方修正し、2020年度も0.9%増、
2021年度は1.1%増を見込むと発表しています。
国内では一貫して景気は緩やかに回復していると説明し、
消費増税の需要変動は前回2014年の4月の増税よりも抑制
的であるとしたはずなのに舌の根も乾かぬうちに数日後の
ダボスに行くとなぜ一転して実質GDPがマイナスになるかも
しれないなどと二枚舌発言をするのでしょうか?
10~12月の四半期がマイナス成長になることは政策決定
会合の段階でもわかっていたはず。しかもマイナス要因に
台風の被害があったことなどを入れていますが、主たる
原因は消費増税であったことは間違いない状況です。
国民を馬鹿にしているとしか思えない態度に非常に不満を
覚えますし、本当に台風がマイナス成長の要因であると
日銀が考えているのであればこの組織はもうまったく
宛てにならないものとして失望を隠せません。
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