今週のざっくばらん
三体
少し前から気になっていた、中国人の書いた SF 小説「三体」、日本出張に合わせて日本のAmazonで注文し、出張中に一気に読みました。最近は、ライトノベルと呼ばれるような軽いSFしか読んでいなかったので、久しぶりのハードコアSFで、大満足でした。
ハードコアSFとは、科学的論理をテーマの主眼に置いたSF作品のことですが、題名そのものも、物理の三体問題(お互いに重力の影響を及ぼしあう三つの天体の運動を計算する問題)から来ているし、読み進めば「ひも理論」や「量子もつれ」の話も出てくるので、ハードコアSFファンに人気なのも当然です。
ハードコアSFの中でも、最も印象に残っているのはジェイムズ・P・ホーガンの「星を継ぐもの」ですが、それに匹敵する作品と言って良いと思います。
作家が中国人であり、冒頭が文化大革命の一場面から始まるので、どうなるのかと思いましたが、読み進めているうちに没入感が高まり、気にならなくなりました。
終盤で明らかになる主人公の考え(ネタバレになるので敢えて触れません)に、必ずしも感情移入出来なかったのですが、そこに中華思想があるのかないのかは不明です。中国人の友達にこの本を読んだ人がいれば、是非とも聞いてみたいと思います。
ところどころ「こんなことを書いて、中国政府の検閲に引っかからないのかな」と思う部分もありましたが、(私のように)毛沢東が起こした文化大革命が現政権にとってどんな位置付けにあるのか、などを勉強しながら読むのも、この本の楽しみ方の一つではあると思います。
地球温暖化と人間の心理
ダボスで開かれている世界経済フォーラム(WEF)の1番のトピックは、地球温暖化ですが、地球温暖化について語ることがファッションになっている反面、実際の行動に現れているとは言えないのが現状です(Big Business Says It Will Tackle Climate Change, but Not How or When)。
そんな中、私自身はハワイの不動産に興味があって調べているのですが、今世紀末までには海に沈むと言われていホノルルには、高級コンドミニアムが立ち並ぶだけでなく、さらに建設中のものがいくつもある点が、私には不思議で仕方がありません。
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