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【痛くない死に方 2020年第4号】「不安」×「恐怖」×「不況」・・・その先にあるもの。

長尾和宏の「痛くない死に方」
  • 2020/01/31
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2020年 第4号 【長尾和宏の「痛くない死に方」】 こんばんは。長尾和宏です。 在宅患者さんのお宅に行くと、どの家でも、新型コロナウィルスの話題になります。 また、どこのお宅も大量にマスクを買い込んでいて驚きます。まるでオイルショック のときのトイレットペーパーを思い出します。 大阪でも東京でも、ドラッグストアからマスクが消えてようですね。風が吹けば桶屋 が儲かる、ではないですが、マスクメーカーの株を買っていた人は今頃、咳ではなく て笑いが止まらないのかもしれません。 先週のこのメルマガで、WHOが新型コロナウィルスの緊急事態宣言を見送ったと書 きましたが、昨日ようやく、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」宣言をし ました。遅すぎる! という声もあるようですが、天下の世界保健機関であっても、 世界経済リスクを配慮しないわけにはいかないようです。 日本の国会でも、野党議員から「初動が遅い」との声が連日上がっているようですが、 加藤厚労大臣は尽力されていると思いす。 症状が出ていない人からもコロナウィルスが検出されたことを巡って、批判も出てい るが、批判が出ているが、加藤大臣の言う通り、症状の出ていない潜在期の対応は、 「難しい」。当然だ。新型のウィルスに対し世界が必死でゲノム情報分析と研究を重 ねています。しかしその詳細がわかるまでには、相当な時間と人力を要するでしょう。 ここ数日の、国会内での応酬や、ニュースやネットの報道を見て、新型コロナウィル スに関しては、とにかく「正しく恐れる」ことが大切だと考えます。 そのためにも、中国側は情報をきちんと世界に提示してほしい。でないと武漢で患者 さんのために殉死された医療者たちが、報われなません。 新型ウィルスは、どんな時代でも発生する。大学時代、必死で感染症の歴史を勉強し

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  • 長尾和宏の「痛くない死に方」
  • 本邦初!100パーセント「死」のことについて語るメルマガ。2000人以上を看取った医師であり、日本尊厳死協会副理事として、日々「死」と向き合う医師と一緒に、死に方について考えませんか? 家族の死と向き合わなければならない人、大切な人が死んで、喪失感から抜け出せない人、今、どうしようもなく「死にたい」人も……あなたのこころに届くメッセージが満載です。
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