第２１３回「デビルマンを思い出す」

中国武漢市を発生源として、全世界に感染を広げる 新型コロナウィルス。 最初は、武漢の市場で売られていた、野生動物から 人が感染して、肺炎のような症状を発症する、 ということだったのですが、やがて、いや、人から人へも 感染するよ。ということになり、大騒ぎになっているのです。 中国では、独裁国家らしい強権で、武漢市の交通を封鎖。 実質的に、武漢市の住民を閉じ込め、隔離しているのです。 武漢市の人口っていうのは、約１８００万人。 東京都全体の人口よりも５００万人も多い。 これは、ものすごいことですよね。 まあ、これに関連するニュース、いろいろとあるのですが、 その中でも、恐ろしいな、と思うのは、 １．このウイルス、直す薬も予防するワクチンもまだない。 ということ。感染してしまったら、自力で回復しなくてはならない。 ２．人から人に感染する。そして、潜伏期が２日から２週間程度 あり、本人に症状が出ないうちに、他の人にうつしてしまう リスクがあるということ。 これで、ものすごい疑心暗鬼が世界に巻き起こりつつある。 つまり、一見、健康で、普通の人となんら変わりない人が 新型コロナウイルスを撒き散らす感染者であるかもしれない。 そして、このウイルス、一旦、感染してしまうと、医療的に 治す手段がないのです。もしかして死んでしまうかもしれない。 一体、どこで誰にうつされるかわからない。 皆が皆、エンガチョに思われる。 これは、デビルマンの世界。 永井豪が４０数年前に描いたデビルマン。