「不倫バッシング、そのメカニズム」
それにしても、補償金が6億円(?)とか東出氏サイドの方は大変な事に
なっています。というわけで、勿論、行き過ぎ感はあるのですが、どうしよ
うもない感じもします。
核家族のイデオロギーを強化できないうちに、大家族は否定され、祖父母
世代のチームワークも毒親追放キャンペーンでダメ、そんな中で無理筋のワ
ンオペ育児に追いやられている層の怨念というのは、6億なんて規模ではな
いと思います。
その昔は不倫にも純愛があるなどという理屈が通ったのですが、あれは、
まだまだ結婚の任意性が100%保障されていなかった時代なので、不倫に
も一部の理というのが社会的にも通ったわけです。
ということは、現代という時代は、婚姻における双方の任意性は相当に実
現している、良くも悪くも祖父母世代の育児介入も断ち切られつつある、と
いうことで、その裏返しとしてこの種の事案が出ると、バッシングに力が入
るというメカニズムはどうしようもない感じです。
しかしながら、このトレンドに永続性があるかというと、それほどの安定
感はないわけです。どう考えても、日本型核家族のイデオロギーをしっかり
築くということが大切なんだろうと思います。
一つの提言はイクメンの定義についての議論です。シンジロー氏の例では、
イクメン=お風呂係みたいな話が出ていましたが、さすがにそれでは弱いの
ではないかと思います。個人的には、イクメン3つのタスクというのを提案
してみたいですね。
具体的には、
オムツの大きい方の対応
嘔吐対応
救急医院対応
の3つですね。これは全部エマージェンシー対応事項なので、ここで父親
サイドでの処理を100%に近づけられれば、母親サイドの負荷軽減には効
果的です。勿論、買い物とか離乳食といったタスクは即振っていいのですが、
とにかく「大オムツ、嘔吐、病院」の3点、これが大事です。
要するにイクメンというのは、核家族という育児マルチタスク処理チーム
において十分な戦力になるということで、その辺を軸に日本式の核家族イデ
オロギーを打ち立てて、求心力にしてゆくことはできるのではないかと思い
ます。
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