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伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』
第368号2020.2.4配信分
●フランクフルトメッセのホール1から最新のホール11。兵どもが夢の後……か
栄枯盛衰は世の習い人の定めという。21世紀も二つ目のディケード(旬年=10年)
の最終年2020年という節目を迎え、いよいよ新世紀らしい前世紀とは違う雰囲気が漂
い始めてきた観がある。
フランクフルトショーの名で親しまれてきたIAA(Internaionale Automobil-Au
sstellung=国際モーターショー)が、次回2021年は別の都市での開催となることが主
催のドイツ自動車産業協会(VDA:Verband der Automobilindustrie)からアナウ
ンスされた。
近年国際自動車ショーの退潮ムードはまさに負のトレンド傾向にある。NAIAS
(北米国際自動車ショー=デトロイトショー)は年初恒例イベントの看板を下ろして
今年から6月開催となった。ほぼ同時期にネバダ州のラスベガスで開催されるCES
(Consumer Electronics Show=電子機器の業界向け見本市)にEVやADAS(運転
支援システム)など電子制御技術関連の出展の場に選ぶ自動車メーカー/サプライヤ
ーが勢力を増したことに加え、デトロイトスリー(ゼネラルモータース:GM、フォ
ード、フィアットクライスラーオートモビルズ:FCA)がパッセンジャーカー部門
から撤退するなど、米国自動車市場に訪れた変化が影を落とした格好だ。
アメリカがくしゃみをすればなんとやら……で、2008年9月15日の米国投資銀行グ
ループ大手のリーマンブラザーズが破綻したいわゆる”リーマンショック”を契機に
世界的な自動車市場の潮目に変化が起きて、奇数年開催の東京モーターショー(TM
S)は幕張メッセ最後の開催回(第41回)以降の凋落傾向に腐心。モーターショーの
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