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伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』第369号2020.2.11配信分

クルマの心
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□            伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』                    第369号2020.2.11配信分 ●トヨタの礎を築いたサムライエンジニアの系譜  八王子市にある日野自動車の研修所に隣接するミュージアム『日野オートプラザ』 に行ってきた。同社の市橋保彦代表取締役会長に招待されたのが訪問のきっかけだ。 昨年の東京モーターショーのレセプションで20年ぶりに再会した際に話が弾んでそう いうことになった。  市橋さんは元トヨタのエンジニア。私が取材でお世話になったのは1999年1月発売 のトヨタにとってエポックメイキングとなったBセグメントコンパクトカーヴィッツ (Vitz)のチーフエンジニア(CE)の時である。ヴィッツはそれまでのトヨタ最小の コンパクトカーとしてラインナップされていたスターレットに代わる新世代。小型車 が50%以上を占める欧州市場は日本車メーカーにとって真っ向勝負が求められるとい う意味で避けて通れない。盟主トヨタにとっても悲願と言える本場市場であり、そこ でのにシェア獲得を期して開発されたという点で極めて戦略的なグローバルモデルと して位置づけられた。  事の重要性は、ヨーロッパ大陸西部で初めて現地生産を行なうというミッションに も表れている。フランス北部ノール県ヴァランシエンヌ郡に設立されたTMMF(トヨタ モーター・マニュファクチャリング・フランス:1998年設立、2001年1月ヤリス=ヴィ ッツ欧州名=生産開始。ディディエ・ルロワ社長)で現地生産されることが当初から 計画され、現在もEU圏における日本メーカー最大規模の実績を築いている。  その車名については、日本においてはヴィッツで行くことになったが、戦略的意味 のある欧州市場ではVitzは不評でYarisに落ち着くが、ヤリスの語感は日本的には今

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  • クルマの心
  • 価値観が大きく変化しようとしている今、なすべきことは何か? このまぐまぐ!のメルマガ『クルマの心(しん)』を始めて多くのことに気づかされました。ずっとフリーランスでやって来て40年、還暦を迎えたこの段階でまだまだ学ぶことが多いですね。どうしたら自動車の明るい未来を築けるのだろうか? 悩みは尽きません。新たなCar Critic:自動車評論家のスタイルを模索しようと思っています。よろしくお付き合い下さい。
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