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新型肺炎国内爆発的感染リスク急上昇~政権・政府は本当にこれに対応できるのか

今市太郎の戦略的FX投資
****************************************  今市太郎の戦略的FX投資  ファンダメンタルズでテーマを見極め  テクニカルで実証してエントリーする     2020年2月15日週末新型肺炎リスク特集  ツイートアカウント @imaichitaro  よろしかったらフォローもお願いします。 ***************************************** 新型肺炎国内爆発的感染リスク急上昇~政権・政府は本当にこれに対応できるのか 建国記念日の火曜日、偽装・改ざん・隠蔽・理解不能説明の 史上最悪安倍政権下で起きる新型肺炎を国民は果たして乗り 切ることができるのか?という辛辣なメルマガをお送りしま したが、どうも国内でもこの新型肺炎の発症者が猛烈に拡大 してしまうリスクを本当に考えなくてはならなくなってきた 状況です。 どうも妙に中国政府に忖度する発言が多発するWHOですが、 広報担当者が2月11日にあらためて会見し、このウイルスの 理解を巡り、われわれはまだ非常に初期の段階にいる。感染の 拡大方法、発生源、潜伏期間、臨床的な特徴、重篤度の理解に おいてだと発言し、詰まるところ何もよくわかっていないこと を改めて強調しています。中国では政権にウルトラ忖度して いると思われる国内の研究者チームが2月に当該肺炎がピーク を迎え、4月に収束することを望むといった確証のある見通し なのか願望なのかよくわからない発言をし、アルゴリズムが その報道を好感して株も為替も上昇するといった奇妙な相場 が続いていますが、翌日また発症者と死亡者が莫大な数増加 したという中国政府の発表を受けて下落するといった実に 情けない相場を継続中です。 いずれにしても発生源も判らなければ正確な感染ルートも はっきりせず、さらに潜伏期間も24日なのかそれ以上なのか も判らないわけですからなにが有効な対策かも全くわからずに 場当たり的な処置をしているわけですから感染を食い止められ ないのは当たり前の話で、中国政府はもっぱら人の移動を 制限することで接触させないことで感染を防ごうとしている ようですが、果たしてそれが有効に機能しているのかどうか も良く分らない状況です。 この新型肺炎、実は国内にも相当入り込んでいる可能性がでて き始めており、果たしてここから国内感染がどうなるのかが 非常に危惧される状況になってきています。 ■クルーズ船では検疫官自ら感染という驚愕の事態に 国内で注目されるのは横浜港に入港しようとして足止めを くい、ほとんど船ごと隔離された状態のダイヤモンドプリンセス 号の状況から国内でこの肺炎の感染が爆発的に増大した場合 とんでもないことが起きるであろうことで、まず大量かつ 短時間でPCR検査とよばれる微量の検体を高感度で検出する 検査手法が全く準備できていないこと、また民間へ委託して 大量の検査ができる体制が全くできていないことが露見した のはかなりショックな状況です。 また一応プロと思しき検疫官が普通の服装にマスクと手の 消毒だけで船内の乗客と濃厚接触してみたところまんまと 自身が感染してしまったという件も民間人がウイルス対策 で行っているレベルの防御方法ではまったく効き目がない ことも露見させてしまっています。 たった3500名程度の乗組員の発症対策すらまともにできない 状況で、国内で大規模な当該肺炎の感染が起こった場合には 政府はどう対応するのでしょうか?実はそうした事態が 発生するであろうことをほとんど事前想定てきていないの ではないかという疑義が強く頭をよぎる次第です。 ■東京都で武漢並みの発症者が出た場合一気に53万人が感染の可能性 我々は専門の医師ではありませんから迂闊な数字を事例に出して ウイルスの拡散リスクを敬虔に煽ることはできるだけ差し控えたい ところですが、実際に相当な危機が差し迫っているわけですから 一応は想定しておく必要があるのもまた事実です。すでに足元 の状況は現実を直視せざるを得ない時間帯に突入していると も言えるのです。 今回武漢でなぜここまで急激な感染拡大が起きたのかは全く 判りませんし、感染してから潜伏期間がどのぐらいあるのか もはっきりしません。中国政府が口にしているように24日 ということが事実であるとすれば1月27日前に武漢から 訪日して観光を行った大量の旅行客が国内で相当なウイルス のまき散らしを既に完了しており、ここから24日後に 発症者が続出することも十分に考えられる状況です。 ただ上述のPCR検査は民間に普及していませんから、インフル エンザの判定のように街医者に行ってすぐにわかるということ が全くないことから、それだけで感染が拡大する危険性も 高く、現状で国内感染が進行した場合、中国にも負けない ぐらい厳しい状況に追い込まれるリスクが高まります。 武漢は人口1100万人でちょうど東京都より若干人口が 少ない規模の大都市ですが、面積は東京都のざっと4倍あり 人口密度の濃さは東京とは比較にならないほどゆったりと した街です。それにもかかわらずこれだけの発症者が 出ていることを考えますと、1300万人強の人口を誇る 東京で発症が拡大した場合オフィシャルに言われている発症率 4%であっても53万人が罹患者になる危険性があるわけで これが現実のものになればまさにパニック状態となるのは 容易に想像できるものがあります。 1日1000人対応できるようになるといわれるPCR検査 では53万人は530日、ざっと1年半の時間がかかる勘定 ですから、さすがに検査体制はもっと拡大するのでしょうが とにかくお寒い状況であることは間違いありません。 これ東京都での感染を想定してもこの調子ですから日本 全国に感染拡大になった場合には実は中国よりも日本の ほうが悲惨な状況に追い込まれる危険性が相当高いことが わかります。今の政権・政府に本当にこうした危機的状況への 対応力があるのかどうか非常に危惧される状況です。 ただ、その一方でそんなに感染力は強くないというかなり楽観的な 発言をする医療関係者が多いのも事実で、取り越し苦労に終わる のであればもちろんそれに越したこともないわけで、なんとか 奇跡的に国内での爆発的発症が回避されることを祈るばかりです。 ■金融市場から見た場合、日本株もドル円も上昇よりはるかに下落リスクが高い 足もとの市場ではニュースのヘッドラインをいち早く読み込んで 反応するアルゴリズムが相場に一定以上の影響を与えることで センチメントの形成に役立っているようですが、新型肺炎に 関しては欧米勢がやはり極東地域のリスクイベントという認識 を強く持っている関係もあるのか株価にはそのリスクがほとんど 織り込まれなくなっており、コモディティと為替市場との温度差 を強く感じる状況です。為替の中でもやはり全体としてドルが 強いことからドル円も相当ドル高円安に動いているのが現状 ですが、ここまでご紹介してきたような潜在的リスクを考え ますと、決して安心していられる場合ではないことだけは 改めてしっかり認識しておきたいところです。 そうでなくても日本株を取り巻く環境は相当悪化しており、 本邦の証券関係者が先行き上昇を口にするほど楽観的な 材料は何一つない状態です。当然ドル円についても同様の状況 です。確かに米株だけは何事もなかったかのように上昇する 可能性は残りますが、本邦の株式市場やドル円がそれに 追随するとは限らないまさかの事態に直面しつつあることを 改めて理解することが必要です。

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