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知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
vol. 008
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みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。
新型コロナウイルスが猛威を振るう中国では、外売と新小売に注目が集まっています。人混みには行きたくない、飲食店は休業しているところが多いということから、自宅に閉じこもって、外売で料理の出前をとったり、買い物は新小売スーパーなどで宅配をしてもらう人が急増しています。
また、ウーラマ、美団では、料理の配送パッケージに、その飲食品を調理した人、パッキングした人、配送員の体温と測定時間を記入したカードをつけ、ドアの前に置いて通知だけして対面しないという「無接触配送」を実施しています。
しかし、深圳市では、外売配送員から陽性の患者が出たため、外売の注文が激減するなど、不便な生活を送らざるを得ない状況になっています。
アリババの成長のきっかけとなったのは、2002年のSARSのアウトブレイクでした。外に出ることを嫌った市民たちがECを使い始めたのです。現在の新型コロナウイルスで、アリババの生鮮食料品を宅配してくれる新小売スーパーが注目されるなど、アリババの奇妙な縁を感じざるを得ません。
また、今回のアウトブレイクで、企業や学校でテレワークが一気に進みました。さらに、自動運転による無人配送車による配送、ドローンによる配送もすでに中国では一部で運用されていますが、かなりの規模で拡大する兆しも生まれています。2002年の時と同じように、中国はつらい経験を糧にして、再び社会が変わるかもしれません。
今回は、その注目されている外売を取り上げます。外売は、そもそもはフードデリバリー=出前代行業として始まりましたが、アリババの新小売と絡み合いながら、現在ではあらゆる商品を地域配送する都市物流の毛細血管として機能しています。
外売というビジネスを発明した「ウーラマ」と、それが新小売の配送インフラになっていった経緯を紹介します。
知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 008
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