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伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』
第370号2020.2.18配信分
●私の見立て”日産の5年生存可能性”=ほとんどゼロに変わりはない
日産が11年ぶりの赤字に沈んだ。2019年10~12月の第三四半期において260億
円の連結最終損益赤字を計上(前年同期は704億円の黒字)、リーマンショック
の2008年10~12月期以来ということになる。去る2月13日に行なわれた同期決算
記者会見で内田誠社長が出席して説明した。
次いで翌週2月18日には臨時株主総会を開催。昨年12月1日に就任した内田新
社長の議事進行の下で長時間(2時間41分余)に渡る総会は、時に怒号が飛び交
うなど緊張感漂うものとして観る者に後味の悪さを残して幕を閉じた。
これまで臨時を含む株主総会に興味を持つこともなく、その中身について考え
ることもなかった私だが、カルロス・ゴーン前会長の電撃的逮捕から起訴、拘留、
保釈そして国外逃亡という過去1年3ヶ月余の劇的展開に、一体何がファクトで
事実の核心はどこにあるのか? 率直に言って分からないことが多過ぎる。
目の前にある事実は、事件の発端からすでにグローバル企業として日本国内の
自動車会社としてよりも9割方を国外市場に依存する”世界の日産ブランド”は、
2018年11月19日夕刻から凋落傾向が明らかになって行った、ということだろう。
私としては日産という自動車会社を身近に感じてきたし、42年間に渡る自動車
ライターのキャリアを振り返って、独自の判断に少なからず自信を抱いてもいる。
50年前に日産(ダットサン)サニー1200クーペGXで自動車人生を始め、その5
年後に同じKB110サニーで自動車レースを始めたことがライター稼業に進む縁
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