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中国はSARS上回る大打撃が確定 韓国に波及する通貨不安を防げるか

勝又壽良の経済時評
  • 2020/02/24
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メンツで生産再開を指示へ 今回とSARSの被害比較 人口動態から見て回復困難 1200ウォン割れの意味 中国政府は、背に腹はかえられぬとばかり、湖北省と北京市を除外した地方政府に、生産活動復活への指示を出した。2月22日の発表では、感染者増加ゼロの地域が、全国31省・直轄市・自治区のうち18に達したことから、その地方政府の管轄地域は生産現場に戻れというもの。現在は、小休止状態でも完全に沈静化していない段階である。ここで行なう生産再開が、感染者を増やすリスクを高めやすいだろう。 政府系メディアの『環球時報』は、「感染が深刻ではない大多数の都市は『静止』するな」と叫んでいる。住民の反発を最も受ける地方の政府官僚から言えば、いま少し生産再開時期を遅らせたいに違いない。中国経済の実態は、それを許さぬほど窮迫しているのだ。 中国指導部が生産再開を急いでいる背景には、今年が「第13次5カ年計画」の最終年に当たることもある。2010年比でGDPと所得を倍増させる公約の目標年であるのだ。習近平氏にとっては、何が何でも公約を達成したいはずだ。目標達成には、今年のGDPが5.7%成長にならなければ無理。大方の予測では、4%成長である。達成は、不可能なのだ。

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  • 勝又壽良の経済時評
  • 経済記者30年と大学教授17年の経験を生かして、内外の経済問題について取り上げる。2010年からブログを毎日、書き続けてきた。この間、著書も数冊出版している。今後も、この姿勢を続ける。
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