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マージンデットまみれの米株相場~株価大幅下落で投機筋の投げ売りに注意

今市太郎の戦略的FX投資
****************************************  今市太郎の戦略的FX投資  ファンダメンタルズでテーマを見極め  テクニカルで実証してエントリーする     2020年2月27日号  ツイートアカウント @imaichitaro  よろしかったらフォローもお願いします。 ***************************************** マージンデットまみれの米株相場~株価大幅下落で投機筋の投げ売りに注意 ここのところ激しく株価が下落するようになった米株相場ですが 恐らく全体の20%を超える下げがでればムニューシンが組織して いるPPT・株価暴落阻止チームが再度本格稼働することで、 下落の下値を支える動きにでるものと思われます。 しかし足元の相場から2割下落といいますと平気で5000ドル を超えるNYダウの下落などが現実のものになりやすく、この 下落に耐えられない向きが相当顕在化してくることも心配 される状況です。 ■ファンド勢はもはやレバレッジをかけてめいっぱいの買いを入れている ヘッジファンド勢はとにかく6月までFRBが現行のNotQEと 呼ばれる隠れQEを実施し続ける意向を示唆していますから、 ここぞとばかりレバレッジをかけてほとんどの資金を米株に 投入することで5月までに大きなリターンを狙う戦略に でていると言われています。実際NYSEが公開しているいわゆる マージンデット、英語ではMargin Deptと呼ばれるものの 総計は過去最大に達しており、完全に市場参加者がレバレッジ、 早い話が借金をする形で市場に資金をめいっぱい投入している 状況ですから、足もとのように相場が総崩れになった場合 追証を払うカネも用意されておらず、一斉に損切売りを余儀なく されるリスクがでてくることになります。 実はこれは国内で証拠金取引をしている個人投資家も同様で 追証が払えず強制決済になる個人投資家は明日、明後日と かなりその数が増えることが予想されるところです。 相場の暴落というのはこういう余分な動きがあとからついて 来るわけで、それがまた相場を押し下げる要因になるわけ ですが、金額が大きくなればその動きが一つの方向性を もつものになりかねずかなり注意が必要です。 ■リスクパリティ戦略のファンドも躊躇なく損切履行 またもう一つ心配すべきなのは国際分散投資を行うことで リスクヘッジの管理を行ういわゆるリスクパリティ戦略 をとっているファンドの動きです。彼らはかなりの 部分がクォンツによる売買をなっており、あまり人が 裁量では絡んでいないようですが、こちらも一定の 損切ラインに達すれば人と違って全く躊躇することなく 損切をかけてきますので、その動きがとかく相場の下落 に拍車をかけかねない状況がここ数年の中でも明確に 現れています。こんなやり方で本当に儲かるのかと いう疑問もありますが、プログラム化された取引は こうしたやり方を容赦なくかましてきますので、相場 下落の局面で追い打ちになりかねないものとなるわけです。 このように株価で大幅下落が出たときには追証が用意できず に2日ほど時間がたってさらに追い打ちをかける投げが でることもよく理解しておく必要があります。通常の 取引レベルなら損切はそれほど大きく相場には影響しない のですが、大暴落の後は損切に登場する参加者が異常に 増えることになりますから、改めて下落しやすいという ことはこの木曜、金曜にかけて十分意識しておかれることが 重要です。国内相場はどうかよくわかりませんが、米株 に関しては相当傷んでいる参加者が多いのも事実で、とくに 無理をして買い向かってきたファンド勢にけが人が多く でているものと思われます。 新型肺炎で死ななくても株でやられて死ぬことがないように 気を付けたいものです。

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