2020年 第8号
【長尾和宏の「痛くない死に方」】
こんばんは。長尾和宏です。
もう皆さん、うんざりかもしれませんが、やはり今週も新型コロナウィルスのお話から
しないわけにはいかない状況になっています。長尾先生も、さぞお忙しいのでしょう?
と会う人々に言われるのですが、ここだけの話……クリニックの外来患者さんは今週は
とても少なかったのです。2月のこの時期に、こんなに患者さんが少なかったことは前
代未聞ではないでしょうか?
落語のネタではないけれど、「病気になるのが怖くて」、皆さん、病院に行くのも控えて
いるのでしょう。今まで、「ちょっと喉が腫れちゃって…」とか、「熱が37,2度にな
ったので…」とか、「昨日からくしゃみが出る」といった、“ちょっと風邪”の疑いで、
すぐにクリニックに来られていた人が、「感染するのが嫌だ!」という理由で、来なく
なったまでのことです。私は、これはとても良いことであると感じています。
“ちょっと風邪”で医療機関を受診されていた方が、これを機会に、受診をやめれば、
「医者にかからなくても、風邪は治る。お薬も、いらない」ということを実感してくれ
るのではないかと思うのです。
メルマガ読者の皆さんも、軽い風邪症状であればあたたかくして家で寝ていてください。
自然に治る症状は、世の中にたくさんあることを知ってください。時間がお薬なのです。
それにしても、政府による、突然の<小中高臨時休校要請>には驚きました。
それ自体は、もちろん間違いではないでしょう。しかし、働いているお母さんたちの悲
鳴が、昨日から聞こえてきています。
十勝地方最大の病院である、北海道の帯広厚生病院では、臨時休校の影響で、小さな子
供のいる看護師が出勤できないケースが相次いでおり、今日から全体の2割を超えるお
よそ170人が出勤できなくなるという事態に。このため同病院は、28日から学校が再
開されるまでのは、予約外の患者さんの外来診療を休止するとのこと……これから、同
じような事態に陥る病院が増えていくに違いない。
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