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ウイルス禍で孤立する中国 「中韓運命共同体」を信ずる韓国はどうなるか

勝又壽良の経済時評
  • 2020/03/02
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露骨なチャイナ・ファースト 米中デカップリング論の背景 文氏が唱える中韓運命共同体 韓国は今年から人口減社会へ 韓国は、中国から新型コロナウイルスの「もらい火」で猛火に包まれている。3月1日、前日の午後4時からこの日午前9時まで、新たに376人の感染者が出た。韓国での感染者数は計3526人、死者数は17人である。韓国では、毎日午前10時と午後5時の2回にわたり、最新の感染者数と死亡者数を発表するほど厳しい事情に追い込まれている。 火元である中国は、火の勢いは湖北省を除けば随分と衰えている。この結果、火勢の強い韓国からの入国を制限するべく、中国の空港に着いた韓国人を強制的に隔離する動きを強めている。これに驚いた韓国外交部は、遺憾の意を示したところ、共産党系メディア『環球時報』は、厳しい一言を浴びせてきた。「外交と防疫は別問題」と切り捨てたのだ。 確かに、外交と防疫は別問題である。しかし、これをあえて混同させたのは中国である。WHO(世界保健機関)が非常事態宣言を発した際に、各国が国境で人的交流と交易の障壁をつくるなと警告した。駐韓中国大使は、これを盾に韓国へ同様の強い申し入れをしていたのである。中国は、自国の火勢が弱まり、韓国からの飛び火を警戒するゆとりができると、途端に前言を翻し韓国人の入国制限に動き始めた。この「二枚舌」をどのように理解するかである。

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  • 勝又壽良の経済時評
  • 経済記者30年と大学教授17年の経験を生かして、内外の経済問題について取り上げる。2010年からブログを毎日、書き続けてきた。この間、著書も数冊出版している。今後も、この姿勢を続ける。
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