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009 素材を作れる会社と松田優作の職人技

見ル野栄司のシブすぎ技術秘話
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 『野獣死すべし』(やじゅうしすべし) 1980年公開の日本映画。大藪春彦の同名小説の映画化作品である。 主演は松田優作、暴れまくり自暴自棄の男に鹿賀丈史。他有名俳優多数。 松田優作の最高傑作と言っていいだろう。 優作演じる死んだような目をした男、伊達は戦場カメラマンとして世界を 渡り歩き、地獄をカメラに納めてきた。そのためか感情は虫のように 冷酷になり、死に場所を探してさまよっているかのようである。 まさに容姿は痩せこけ、SEGAの初期のゲーム機のベースボールに 出ていた棒人間 そのものである。このために松田優作は奥歯を4本抜いたという。 まさに職人そのもの。 途中から仲良しになって銀行強盗をする鹿賀丈史は 鶴瓶式アフロヘアー でとにかく喧嘩っぱやい。エリート大学の同窓会で ウェイターをしていたがいきなりエリートを殴る。 とても後々、料理の鉄人のMCをやれるとは思えない狂暴ぶりだ。 鹿賀丈史の女もフラメンコを踊っているが鹿賀を尾行してきた 優作はそれを死んだ目で見る。 そして鹿賀と一緒に銀行強盗をするも優作に惚れた銀行員である 小林麻美をスローモーションで撃ち殺す。 まさに雨音はショパンの調べを流してほしいくらいの しっぽりしたシーンである。 まあ、なんで撃ったかというとなんのことはない顔がバレたからだ。 このへんの冷酷さも まさに職人そのもの。 ネタばれになるので最後まで書かないが、いちばんの見せ場は 刑事演じる室田日出男とのロシアンルーレット。 ここで松田優作は 長回しのシーンにかかわらず 瞬きを一回もしない 恐るべし!優作。 その後がまたすごい、室田日出男を殴り倒したあと 一時撤退!一時撤退! と言ってわーわー騒ぎ、電車から飛び降りる時に流れる音楽が ドリフのステージ展開時の音楽に似ているのだ! おもわず速着替えしたドリフターズの合唱団が出てくるかも と思われるほどである。 この映画で思うのは

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