第61号　首相動静から読み解く安倍晋三の本性／水族館とノーチラス号／岩海苔

「首相動静から読み解く安倍晋三の本性」 皆さん、もう忘れているかもしれませんが、2015年12月24日、安倍昭恵は自身のフェイスブックに、「男たちの悪巧み」というキャプションを付けて1枚の画像をアップしました。そこに映っていたのは、向かって左から加計学園の加計孝太郎、三井住友銀行の高橋精一郎、安倍晋三、鉄鋼ビルディングの増岡聡一郎の4人で、笑顔で白ワインのグラスを掲げています。これは、前日の12月23日に、1日前倒しして行なわれた恒例のクリスマスパーティーの様子で、この画像を撮影したのが安倍昭恵でした。当日の「首相動静」には次のように書かれています。 「18時8分、丸の内の鉄鋼ビルディング着。南館内のエグゼクティブラウンジで増岡聡一郎鉄鋼ビルディング専務らと食事。昭恵夫人同席。同22時22分、同所発。同42分、私邸着。」 これを見ると、4時間以上も楽しんでいたことが分かります。そして、1年後の2016年12月24日の「首相動静」には次のように書かれています。 「18時2分、丸の内の鉄鋼ビルディングで増岡聡一郎鉄鋼ビルディング専務、高橋精一郎三井住友銀副頭取、加計孝太郎加計学園理事長ら。昭恵夫人が同席。22時8分、私邸着。」 同じ顔ぶれで、時間もほぼ同じですよね。そして、この日からわずか11日後の2017年1月4日、内閣府は愛媛県今治市で2018年4月に獣医学部を開設することが可能な1校を募集し、わずか2週間後の1月20日、安倍晋三が議長をつとめる国家戦略特別区域諮問会議が「加計学園」を選定しました。ちなみに、この会議の議員は麻生太郎や菅義偉らで、有識者として竹中平蔵も名を連ねています。そして、4カ月後の2017年5月17日、朝日新聞が「これは総理のご意向」と書かれた文科相の内部文書をスクープし、ここから「加計学園問題」がスタートしました。