トランプ再選の真の敵はコロナウイルスか
この秋、トランプ大統領と戦う相手を決める序盤戦でのヤマ場、「スーパー・チューズデー」が3日に終わり、反トランプの刺客として送り込まれたブルームバーグ氏が早々に撤退を決めました。トランプ大統領は「誰が来ようと、私が勝つのみ」と豪語しています。しかし、そのトランプ大統領に不安をもたらしたのは、むしろ3日の市場の動きだったのではないかと思います。
FRBのパウエル議長は大統領の要請にこたえて3日、緊急利下げに踏み切りましたが、株価はむしろ大幅下げを演じたからです。コロナウイルスの影響がそれだけ大きいとの不安が広がったためです。4日には再び1100ドルもダウが反発しましたが、この乱高下にみられるよう、市場は目に見えない敵を前にして不安定になっています。
米国では当初、新型コロナウイルスの感染は黄色人種の間の問題で、米国は関係ないと、他人事でした。ところがあにはからんや、米国内でも多くの感染者を出し、不安が広がっています。この「コロナ不安」の前には、大統領の権力も利下げも効果がなかったことになります。
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