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週刊 Life is Beautiful 2020年3月10日号、このタイミングで「風邪らしき症状」で寝込んだ話

週刊 Life is beautiful
今週のざっくばらん このタイミングで「風邪らしき症状」で寝込んだ話 この件は、ここに書くべきか悩んだのですが、多少は参考になる話もあろうと思い、書くことにしました。 実は、先週末、「風邪らしき症状」で寝込んでいたのです。普段ならば、「風邪で寝込んでいた」と書くところですが、タイミングがタイミングなので、色々な可能性を考えてしまいました。 風邪の症状が出始めたのは、ハワイからシアトルに戻る飛行機の中です。妙に鼻水が出てきて、その時は「季節外れの花粉症かな」ぐらいに感じていました。 しかし、翌朝に起きるとどうも気分が悪いので、熱を測ってみると38度を超えています。38度の熱なんて10年以上出していなかったので、少し驚きました。思いあたる節(後述)もないわけではなかったので、「新型コロナかも」と少し思いました。 風邪と戦うために、いつもの「布団蒸し」をすることにしました。ベッドとかけ布団の間にタオルケットを二枚敷き、自分はその間に潜り込んだ上で、首にタオルを巻きつけて寝るのです。解熱剤が入った風邪薬は飲まず、発汗を促すために葛根湯を温かい白湯で飲みます。 風邪を引くと熱が出るのは、多少の熱があった方が、免疫力が高まり、人間の体にとってばい菌やウィルスと戦いやすいから、というのは医学的にも良く知られていることです。解熱剤は対処療法でしかなく、「風邪を早く治したい」場合には、飲まない方が良いのです。 大切なことは、顎から上を除いて完全にタオル+布団にくるまることで、熱がある時にこれをすると、1〜2時間で汗びっしょりになります。十分に汗をかいたら、下着も含めて全て着替え、それを3〜4回繰り返すと、必ず熱は下がります。大抵の風邪は、これで直ってしまいます。 今回の風邪は、結構しつこく、同じことを次の日も繰り返す必要がありました。3日目の朝になると、ほぼ平熱に下がっていましたが、今度は咳がで始めたので、念の為さらにもう一度「布団蒸し」を行い、汗を思いっきりかいてから熱いお風呂に入りました。その日は、出歩く元気はありましたが、万が一、自分が新型コロナウィルスの持ち主だった場合を考えて、外出は控えました。 結局、完治したと感じたのは4日目の朝(鼻水だけが出た日も入れると5日)でした。まる2日寝ていたので、普段よりは「しつこい風邪」ぐらいの感じです。 上に書いた「思いあたる節」とは、飛行機に乗る3日前に食べたバッフェスタイル(食べ放題)の食事です。私が泊まっていたホテルは、日本・韓国・中国から来た観光客が半分以上だったので、それだけで少し気にはなっていたのですが、バッフェスタイルの食事だと、どうしても食べ物を取るときにトングとかスプーンを不特定多数の人と共用することになるので、そこからウィルスが感染する可能性が高いのです(クルーズ船で集団感染が発生する理由の一つがバッフェスタイルの食事です)。 どうしても気になるのであれば、食事を取りに行くたびに手を洗うなり、消毒すれば良いのですが、実際にはそんなことは難しく、「ここで新型コロナをもらいたくないな」と思いながら食事をしていたのです。 つまり、状況証拠だけみると、私の風邪らしき症状の原因が新型コロナウィルスであった可能性は十分にあるのですが、症状が軽かったため、病院に行くことも CDC に報告することもなく、PCR検査の対象にはならなかったのです。 よほど神経質な人であれば、事情を説明して PCR 検査を受けるのかも知れませんが、もう治ってしまったので、(たとえ感染者だったとしても)ウィルスが検知される可能性はかなり低いので、意味がないと思ったのです。念の為、しばらくは外出を控え、人と会ったとしても、握手も断ろうと考えていますが、それで十分だと思います。

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